高浜運河を魚が住みやすい場所にするには、運河に●●を作るべき⁈
港南うみ・まちコミュニティ・スクール(第2回森川海街こどもサミット発表その2)
渋谷教育学園渋谷中学校1年生 赤池伯琉
高浜運河は、JR品川駅から海岸通り方面徒歩約10分の場所にあります。
昼間は、近所の住民や、保育園児のお散歩コースやサラリーマンの憩いの場として、
夜は夜景がとてもきれいで、70mほどの運河を臨み水面に写る光が幻想的な場所です。
私も学校帰りに、ついつい自転車を止めて夜景に見入ってしまいます(^^)
海街コミュニティ・スクールでも、高浜運河でよく活動しており、ブルーカーボンの実験を行ったり、生物の調査を行ったりしています。
発表者である赤池君は、海街コミュニティ・スクールの活動によく参加してくれている、生き物が大好きな中学1年生の男の子です。
そんな赤池君が、高浜運河の流量と魚の住みやすさを調査し、その結果を学校で学習した「海洋大循環」を絡めて発表してくれました!
テーマはこちら↓↓↓
高浜運河の魚と流量の関係と海洋大循環の問題を身近に感じる方法
【観察・問題発見・仮説】
高浜運河の現状は?魚の様子は?
赤池くんは、高浜運河にごみが多いことやにおいがあることを
普段から気にしていました。
さらに観察を続けると、運河の橋桁(はしげた)あたりに渦があることがわかりました。
さらに観察を続けると、流れの弱い端のほうにいた魚は、
口を水面上に出して苦しそうにしていました。
そこで、赤池君は次のような仮説を立てました。それがこちら↓↓↓
運河の中央と端では、流れの速さに差があり、それが魚の住みやすさに影響している。
【検証方法・結果・考察】
高浜運河は場所によって流れの速さが違う?どのような場所に魚が住みやすいの?
赤池君は、
流量計を設置し、運河の中央と端で流量と魚の多さを調べました。
結果、高浜運河の中央と端では、流れに差があり、
かつ中央の流れの速さのほうが早いことがわかりました。
さらに、中央にはより強い流れがあるので、
水が循環するほうが魚は住みやすいのだと分かりました。
仮説の通り、運河の中央にはより強い水流があるから、魚が住みやすい環境になっている…!
【今後の展開】
御盾橋の下のため池に水の流れを作り、目に見える環境学習の場にしたい!
高浜運河は海に近い場所であるため、潮の満ち引きで推移も変動し、流れる方向も変わります。
赤池君は、
海洋大循環の影響も受けているのではないか、
さらに、「御盾橋のように、多くの人が目にすることができる場所に、小さな変化を起こすことが、多くの人の水資源の環境に対する意識を変えることに繋がるのではないか。」
と、話していました。
海水は、地球全体をゆっくりと循環していて、研究者たちはこの現象を海洋大循環と呼んでいます。
北大西洋のグリーンランド沖での表層から深層への沈み込みを出発点とし、数千年の周期で循環するこの海洋大循環は、地球の気候に大きな影響を与えていると考えられます。
海洋大循環についてもっと知りたい!という方は、
下記のURLで分かりやすくまとめてあるので、そちらをご覧ください
↓↓↓
https://www.rd.ntt/se/media/article/0033.html
(引用:NTT R&D 海洋大循環とは?わかりやすい概要とメカニズム、観測方法)
身近に感じている問題について、自分で観察して調査を行い、地球規模で抱えている問題にアプローチできていて
とても素晴らしいと感じました。
今後の調査も楽しみですね(^^)
素敵な発表ありがとうございました✨
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