「海洋ごみをなくそう！」福井県立若狭高等学校（第2回森川海街子どもサミット）
福井県と京都府を形取る若狭湾。
日本海側では珍しいリアス式海岸でもあります。
（三方五湖 ｜ スポット ｜【公式】福井県 若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」サイト ｜ ふくいドットコム (fuku-e.com) より引用）
そんな若狭湾のすぐ近くに位置する福井県立若狭高校には海洋科学科があり、福井大学とも連携しながら海洋について広く学び研究しています。
今回は若狭高校海洋科学科1年生の小川さん、愛甲さん、上田さんが若狭湾の海洋ゴミについての調査を発表してくれました。
「海洋ゴミをなくそう！」
「地元・若狭の海、街のためにできることを考えてみたら」
研究テーマ決定にあたり、3つのポイントがありました。
①景観保護
若狭高校がある福井県小浜市では近年観光客の減少が問題視されています。
海洋ゴミをなくし海をきれいにすることで海水浴客などの観光客の増加をねらいます。
②地球温暖化防止・改善
海洋ゴミは海の生き物に大きな影響を与え、メタンガスや余剰な二酸化炭素発生のもととなることも…
根本の海洋ゴミを減らすことで、地球温暖化防止に繋がります。
③生き物の保全・安全活動
人間の大発明であるプラスチックがゴミとして海洋に流れ込むと、魚などの生き物が餌と間違えて食べてしまい死んでしまったり、プラスチックを食べた魚を人間が食べるといった図にも繋がります。
2050年には魚の数よりも海洋ゴミが多くなるといった予想もされています…
地元の街の海ゴミゼロを目指して、まず現状の調査を始めました。
【調査】若狭湾のごみを調査してみた！
1m四方のエリアごとにゴミの量、種類を調査します。
波打ち際から浜～陸地に向かってどのような変化があるか調べました。
●福井県 高浜町 日引
波打ち際から2.46メートルを調査しました。
数年前に比べ全体的にゴミの量が少なく、プラスチックゴミは洗濯ばさみ１個のみ！
●和歌山県和歌山市 加太 深山海岸
小さいゴミが少量あり、木片や流木が多く見受けられました。
いつもは海藻がたくさん流れ着く浜だそうです。
●福井県小浜市 岡津
浜の中央付近にはプラスチック類があり、端には大量のプラスチック屑がありました。
【仮説】浜のゴミを調査してわかったこと【考察】
波打ち際から陸に上がるにつれゴミは多くなる！
ゴミの量は浜によって異なる！
～なぜゴミの少ない浜があるのか～
・テトラポットで塞き止められ浜までたどり着かない？
・海水浴シーズンでゴミの収集が行われた？
・そもそも海洋ゴミが減ってきているのでは！？
・マイクロプラスチックとなりサイズが小さくなったため目立たなくなった…
デラ・サールリンパ高校との共同研究
今フィリピンでは海洋への石油流出が問題となっています。
若狭高校チームも協力し、共同で研究を行っています。
海を越えてみんなで海を守るために活動している若狭高校の皆さん。今後の活動も楽しみです！
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