「老人ホームの水槽を救え!」堺市立登美丘西小学校 (第2回森川海街子どもサミット)

今回の記事はこちら↓

「老人ホームの水槽を救え!」

堺市立登美丘小学校の下村皐さんが、感じた疑問から画期的な解決策を提案してくれました!

【現状理解・問題把握】水で困っている人を助けたい!

下村さんは、世界では水の汚染によって困っている方がいることを知り、世界中の水をきれいに保ちたいという思いを抱くようになりました。

そこで、身近に汚れた水で困っている人をさがしてみると…

近くの老人ホームにある熱帯魚を飼育する水槽を発見!すぐに藻が生えて、水が濁る、、、老人ホームの皆さんが困っていることを知ります。

・掃除直後の水槽

きれいな水の中を魚たちが気持ちよさそうに泳いでいます。

~ 一週間後 ~

水槽全体が緑がかった褐色に変化。汚れています。

水槽内の水を汲んでみると、お茶のように茶色に色づいています。

【仮説・検証・結果】使い捨てカイロで水はきれいになるのか?

水槽内に藻が発生した原因として、水中に豊富な養分があることが考えられます。魚が食べきれなかった餌がそのまま水中の養分となっています。

調べをすすめるうちに、養分のひとつであるリンは、鉄と反応すると水に溶けにくいリン酸鉄となることを知りました。

そこで…

鉄が主成分である使い捨てカイロを水槽に投入すれば、リンを除去できる&ゴミも有効活用できるのでは!?

さっそく実験をしてみました♪

・同じ大きさの水槽を老人ホームの方に用意してもらい、左右の水槽で水量やえさ、日光量などを等しい条件に整えます。
・右の水槽だけ使い捨てカイロの粉を入れて、実験開始!

その結果…

実験は大成功!5日後には使い捨てカイロを入れた水槽の藻の発生が抑えられたのです!

外見の観察のほかにも、水質の調査を行います。

  

これらのことから、下村さんは以下の考察をしました。

【考察】どうして水槽の藻の発生が抑えられたのか…

・鉄とリンがくっついて、水の中のリンが少なくなった!
・藻が発生したときに栄養としてリンを使ったため水中のリン濃度は2つの水槽で変化がなかった?
・水がきれいなときに使い捨てカイロの粉を入れておけば、水の中の栄養が増えすぎず、藻の発生を抑える可能性が…!
・CODの値の違いは藻の量の多さと関係があると考える。
・pHの値やリンの値の違いが出るまで継続的な実験が必要と考える。

今後は老人ホームに入居されているおじいさんおばあさんにも居力してもらい、継続した実験をすることを考えています。

地域の方々と協力してこの実験をよりよいものにしていきたいですね。

素敵な発表ありがとうございました✨


海街コミュニティ・スクールでは、公式xで日々の活動や海に関する情報など、海街に関わることを発信しています。

アカウントはこちらをクリック!

ぜひ、フォローしてください(^^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA